2016年6月9日木曜日

都市での生活と地方での農業農地管理を連続して考えることができない学生が増えている

都市での生活と地方での農業・農地管理を連続して考えることができない学生が増えている
都市の人口比率が増えすぎなんだよね。集中しすぎだよ

20年ほど前の「地方の高校出身者」である私は、高校を卒業するまで特段の問題意識を持つこともなく日本海側の漁村集落で生活したが、そんな中で自然を相手にする生業(なりわい)である漁業、農業、林業から生活の知恵(少しオーバー?)を当たり前のように学んできたようだ。
大学偏差値

そうしたことは、最近の学生と接し、対比することで強く感じる。例えば、研究室に入ってくる学生と過疎化と耕作放棄地について話し合っても、農業従事者の生活スタイルをあまりにも理解しておらず、都市での生活と地方での農業・農地管理を連続して考えることができない。ゼミで野外調査に行く際に荷物をロープで縛ろうとしても、縛り方を知らない(いわゆる固結びになってしまう)。もちろん、地方で少子高齢化が深刻化することで、農山漁村が今後どうなっていくかを「肌感覚」としてイメージすることが多くの学生にとって極めて難しいのである。

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